2012 January

Paris

   
 
 
クロアチアでお正月を過ごしたので、少し「パリの洗練」が恋しくなっているところへ、友人が、ご一族のパティシェ製の焼きたてのガレット・ド・ロワを届けてくれる。アーモンドのクリームがたっぷり詰まったこのサクサクのお菓子、甘いモノをあまり頂かない私も、このお菓子だけはとても好き。中に「フェブ」と呼ばれる陶器の小さなオブジェが入っていて、切り分けた後「フェブ」の入っていた人がこの王冠をかぶる。「フェブ」はフランス語ではそら豆の事で、昔はそら豆が入っていたのだそう。

 

Paris

   
 
 
日本ではまだ松の内。今年はカレンダーの関係でもう2日から通常に戻るパリ。アパルトマンのドアにはやっぱり日本風のお飾りを架けたい。母が昔作ってくれた水引きのお飾り。フランス人が来訪の度に感動してくれるのが嬉しい。

 

Paris

 
 
 
南仏で長いヴァカンスを過ごして来た友人がお食事に来る。プロヴァンス地方のガレット・ド・ロワをお土産に。アーモンドクリームが詰まっているのではなく、なんとパン生地。ふっくらモチモチした食感にクリスタル・シュガー、甘く煮含めたドライフルーツがなんとも言えないハーモニーをかもし出していて、とても美味しい。

 

Paris

 
 
 
エールフランスの友人から、旅の神様のモチーフがついた素敵なバッグホルダーを頂く。出張で香港に行く時など、バッグを置くことをためらう時も多いので嬉しいプレゼント。エアラインのグッズがとても好きなのでいろいろなモノを持っているけれど、ようやくエールフランスの終身プラチナメンバーになって、グッズのコレクションが増えて嬉しい。

 

Paris

 
 
 
長いヴァカンスシーズンもようやく終わり、パリに人が戻ってくる1月。ひっきりなしに友人が訪ねてくる。お互いにヴァカンスの事などお喋りは尽きない。お花やお菓子を頂くことが多い中、素晴らしく美しいいちごを頂き感激する。ビタミンたっぷりで青々した葉っぱも美しく、見ているだけで元気になれそう。

 

Paris

 
 
 
ようやくパリに友人たちが戻ってきて、ホームパーティーに伺うことの多い今月。グラフィックデザイナーのD御夫妻は一時はお仕事で毎月日本に行っていたほどの日本通。モノトーンのインテリアにぴったりでは?と、大きな備長炭をプレゼントする。パッケージを考えるのも楽しい時間だけれど、大きくてゴツゴツしていて2本の備長炭はなかなか収まらない!

 

Paris

   
 
 
日本から友人の来訪も多い1月。お土産に懐かしい東京會舘のプチフールを頂く。私が小さかった頃、祖父のお土産はいつもこのプチフールで、刻んだパイナップルとチョコレートの組み合わせがその頃の私には大人っぽい味に感じられた。今の「セレブ」な感じのお菓子とは違う、少しだけ野暮ったい「深窓のお嬢様」のようなお菓子・・・。

 

Paris

   
 
 
日本で出張をするとお弁当を頂く機会が時々あって、地方のお弁当のパッケージは美しくてつい持ち帰ってしまう。竹の皮を丁寧に糸でよじ合わせて、昔の「柳ごおり」のように作ってある。フランス人のパッケージデザイナーをお食事にお呼びした時に海苔を入れてみる。「コレがあのEKIBENのパッケージ?」と驚くのも当然。日本の細やかな手工芸がさりげなく日常に活きているのも素晴らしい。

 

Tokyo

   
 
 
小学生の時、クリスマスに両親から貰ったテープレコーダー。子供ながらにこだわり屋さんだった私は、当時身の回りのものは「青」でそろえていたけれど、このテープレコーダーに限り「白」にいろいろな色のボタンが美しいと思って白を選んだ。私の名前「紅絹」は赤なので「赤」のものを選んでも良かったのだけれど・・・。そんな話をしながら、初めてのテープレコーダーの操作を教わったことを思い出す。パナソニックの商品なのでお修理に出したら、にべもなく断られ、結局ソニーのプロダクトデザインをなさっていた先生の御紹介でようやく治す事が出来た。こういう小さな事に、モノ作りに対する本当の情熱が感じられる会社の製品を買いたいと思う・・・。

 

Tokyo

 
 
 
mono index 結婚のお祝いに頂いた象彦のお重。だいぶ剥げてきたので塗りなおしをお願いに伺う。さすがに老舗、今はもうこの「独楽」という型はなくなってしまったけれど、お修理も塗りなおしもいつでも承ります、と言う親切な御対応にほっとする。漆の扱い方や新しい型の漆器も見せて頂き、「長く使って頂けるものを作る」という静かな誠意のある姿勢に、またいろいろ欲しくなってしまう。祖母の代からの型でまだまだ続いているものもあって、いくつか欠けている数を買い足す。 page top

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